長い間プラスチックを使っていると、劣化で黄ばみが気になってきたという方も多いのではないでしょうか?
いつでも透明できれいなプラスチックを使いたいですよね。
プラスチックの黄ばみには、オキシクリーンが効果的と言われています。
この記事では、黄ばみを取る方法やオキシクリーン以外の効果的な洗剤について解説しています。
また、エタノールが黄ばみに効果があるうわさについても紹介していますのでご参考ください。
この記事でわかること
・プラスチックの黄ばみを取る方法
・プラスチックの黄ばみに効く洗剤
・エタノールは黄ばみに効果があるのか
目次
プラスチックの黄ばみの落とし方6選!

プラスチックの黄ばみにはオキシクリーンの他に、効果的な洗剤が多くあります。
その中でも、オキシクリーンと変わらない効果を持つ洗剤もありますので一緒に紹介していきたいと思います。
プラスチックの黄ばみを取る洗剤➀オキシクリーン

オキシクリーンとは酸素系漂白剤で酸素の力で黄ばみを漂白してくれる、人気のある洗剤です。
オキシクリーンの使い方ですが、プラスチックの黄ばみを取る時40℃~60℃のお湯の中にオキシクリーンを入れて棒などで混ぜます。
オキシクリーンの量はその時によって変化し、後に黄ばみを落としたい物を入れます。
軽い汚れは数時間で落ちますが、化学変化や、経年劣化など長年にわたりついた黄ばみは数日かけて黄ばみを取っていきます。
数日かかることもありますが、浸けおきで手を加えず放置できるので楽です。
オキシクリーンにつけ込んだ際に日光の紫外線に当てる事により白く戻るスピードが変わってきます。
プラスチックの黄ばみをオキシクリーンで取る場合は晴れた日など紫外線が強い時が有効的ですね。
オキシクリーンの入った容器を密閉した状態で長期間放置すると容器が変形する可能性があるので注意をしてください。
プラスチックの黄ばみを取る洗剤➁ワイドハイター
ワイドハイターでも黄ばみは白く元に戻ります。
酸素系漂白剤を溶かした水の中に黄ばんでいる物を入れて黄ばみの具合によって数時間~数日間日の当たる場所に置きます。
オキシクリーン同様、紫外線がとても重要で日に当てるのと当てないのでは結果に差がでます。
液体の量は黄ばんでいる物が浸るくらいで大丈夫です。
花王のワイドハイターでなくても洗剤の成分の中に「界面活性剤」「活性化水素」の2つが入っていれば、他メーカーの商品でも問題ありません。
ワイドハイターに付けた後、紫外線に当てながら「丸2日」程度放置していると、プラスチックの黄ばみがなくなります。
逆にワイドハイターにつけすぎた場合はどうでしょう。
ただただ白くなるばかりで、変色等する事はありません。
プラスチックの黄ばみを取る方法➂重曹

重曹は環境に優しく水に溶かして使ったり、ペースト状にして使ったりと用途によって使い分ける事ができます。
弱アルカリ性でph8.2と低めでタバコのニコチンや食べ物などで汚れた軽い黄ばみは重曹で元に戻りますが比較的、軽い黄ばみに力を発揮してくれます。
プラスチックの黄ばみがひどい時には、重曹は不向きと言えますね。
強い黄ばみには漂白剤が入ってるオキシクリーンの方が効果を発揮してくれます。
他には軽い油汚れには効果はありますが、重曹は弱アルカリ性なのでしつこく頑固な油汚れなどには、それほど期待は出来ません。
皮や銅、アルミなどはアルカリに反応するので注意が必要です。
プラスチックの黄ばみを取る方法⓸オキシドール
けがした時の消毒に使われるオキシドールもプラスチックの黄ばみを取る洗剤として使えます。
プラスチックの黄ばみ落としとして広く知られているオキシドールですが、使い方が簡単です。
キッチンタオルなどにオキシドールを含ませて、貼っておくだけです。
数時間から1日程度経った後に剥がす事で、プラスチックの黄ばみが取れています。
あまりに長い期間で付いた黄ばみには効果が薄い場合もありますので、その場合は漬けておきましょう。
プラスチックの黄ばみを取る方法⓹除光液
化粧などに使う除光液もプラスチックの黄ばみ落としとして使う事ができます。
除光液に中にはシンナーが使われており、プラスチックの黄ばみを取ってくれます。
ただ注意点として、除光液などにつけおきした場合には時間が長すぎるとプラスチックが溶ける事があるため注意が必要です。
プラスチックの黄ばみの落とし方【経年劣化の場合】
上記の方法を試しても黄ばみが落ちないという方もいるかもしれませんね。
その落ちない場合の原因は、経年劣化のことが多いです。
経年劣化が原因の黄ばみの場合、基本的には黄ばみを戻すことができません。
酸素系漂白剤を使えば多少は白くなるかもしれませんが、新品同様の白さに戻ることはないでしょう。
どうしても黄ばみを落としたい場合は、買い替えや交換を考えることをおすすめします。
黄ばみの落とし方【エアコン】
エアコンの黄ばみも気になるプラスチック黄ばみの一つですよね。
存在感のある家電で目にも付きやすいので、黄ばんでしまうと気になってしまいます。
まず黄ばみを落とす前に、エアコンは外せる部品と外せない部品があると思います。
外せるものは外して、酸素系漂白剤やオキシドールを使って落としてください。
外せない部分は、布に含ませたオキシドールで拭きましょう。
壁や床など、周りに飛び散っても大丈夫なように、エアコンの周りのものをビニールなどで覆っておくと安心です。
また、エアコンは手の届かない内部まで汚れているので簡単にはきれいになりませんし、高い位置にあるので掃除するのも一苦労だと思います。
自分でやるのが難しそうだと思ったら、お掃除のプロに頼むのも一つの手です。
自分では落とせない汚れもきれいに掃除してくれることで、
・黄ばみも落ちて見た目がきれいになる
・エアコンの効きが良くなる
・カビ臭いにおいもなくなる
など、快適に過ごせると思います。
プラスチックの黄ばみの落とし方【インターホン】
インターホンは部屋の目につきやすい場所にあるため、お客さんが来る時などきれいにしたいと思ったこともあるのではないでしょうか。
また、よく触る場所でもあるため汚れが貯まりやすい場所でもあります。
まずは、薄めた洗剤などできれいに拭き取ってみましょう。
手垢など、ただの汚れが付いているだけの場合もあります。
それでも黄ばみが落ちなければ、オキシドールやメラニンスポンジを使って磨いてみてくださいね。
カバーなど取り外しができる場合は、酸素系漂白剤につけを期するのも効果的です。
また、何十年も前から使い続けているインターホンであれば経年劣化が原因の黄ばみも考えられます。
その場合は黄ばみを落とせないことがほとんどですので、きれいにしたい場合は買い替えやカバーのみ交換などを検討してみてくださいね。
プラスチックの黄ばみの原因は?

汚しているつもりはないのに、気が付いたらプラスチックが黄ばんでいた経験はありませんか?
プラスチックが黄ばんでしまう原因は、主に3つあります。
原因によって落とし方や予防方法が異なるので、どの原因で黄ばんでいるのかを一度確認してみてくださいね。
たばこのニコチンや食べ物の付着による黄ばみ
たばこのニコチンや食べものには、着色力があるのはご存じだと思います。
よく、歯が黄ばんでしまう原因としてもたばこや食べ物が挙げられますよね。
それと同じように、プラスチックもたばこのニコチンや食べ物の外的要因で黄ばんでしまいます。
プラスチックの添加物の化学変化による黄ばみ
プラスチック容器などであれば、暗い場所で長期保存していることがあると思います。
そのように暗い場所で長期保存してしまうと、プラスチックに含まれている酸化防止剤などに化学変化が起こります。
化学変化が起こることで変色してしまうので、黄ばんでしまう原因となるのです。
経年劣化によるもの
プラスチックは加工しやすく、衝撃耐性もあるので現代では様々なところに使われていますよね。
プラスチックの多くにはABS樹脂が使用されていて、ブジエタンという成分が含まれています。
ブジエタンは加工や衝撃耐性に優れている反面、劣化により変色してしまいます。
そのため、多くのプラスチックは長く使用しているとどうしても黄ばんでしまうのです。
プラスチックの黄ばみを防止する方法は?

様々な原因で黄ばんでしまうプラスチックですが、できることならきれいなまま長く使いたいですよね。
プラスチックの黄ばみは、ちょっとした気遣いで防止できます。
プラスチックの黄ばみを防止できる方法を紹介していきたいと思います。
直射日光に当て過ぎない
暗いところで長期保存すると黄ばんでしまうことがあると説明しましたが、直射日光に当て続けることも黄ばんでしまいます。
レースのカーテンなどしている室内など、明るい部屋で使うのであれば問題ありません。
しかし、屋外など直射日光が当たる場所で使うのは避けたほうが良いでしょう。
たばこや飲食をする場所の近くに置かない
飲食をするときは、近くにプラスチックを置かないようにしましょう。
また、食べ物が付着してしまったとしてもすぐに拭き取れば問題ありません。
たばこの場合、煙として出てくるので防ぐのが難しいですよね。
例えば、
・たばこを吸う時は外やベランダで吸うなど室内では吸わない
・たばこを吸う部屋に黄ばんでほしくないプラスチック製品を置かない
このような対策をするだけでも、十分に効果があると思います。
車用のコーティング剤を使う
車用のコーティング剤は、樹脂被膜が空気や紫外線からカバーしてくれるので黄ばみを防いでくれる効果があります。
しかし、人間の体に良いものではありませんので、おもちゃなどよく触るものには危険ですので使用しないでください。
エアコンなどは直接触る機会がほとんどないと思うのでおすすめです。
プラスチックの黄ばみの落とし方【おもちゃ】

子供が使用するおもちゃの場合、小さい子であれば口にしてしまうこともあるかもしれないので、黄ばみを取る際も注意したいですよね。
まずは、メラニンスポンジで落としてみてください。
水を含ませるだけなので、安全に落とすことができます。
それでも落ちない場合は、酸素系漂白剤と水を合わせたものにおもちゃを浸し、乾燥しないようにラップをします。
そして1週間ほど日光に当てると表面に黄ばみが浮かび上がるので、メラニンスポンジでこすれば黄ばみが落ちます。
しっかりと水で洗い流せば、おもちゃを安全に使えるようになります。
プラスチックの黄ばみにエタノールは効果があるのか?
プラスチックの黄ばみにエタノールが効果があるという話を聞きます。
しかし、アルコール系のエタノールに関してはプラスチックの黄ばみは取る事ができません。
エタノールではプラスチックの黄ばみを分解する事ができず、水拭きをしているのとあまり変わりがありません。
プラスチックの変色を戻すことは出来る?

黄ばんでしまっても新品のようなきれいな状態に戻したいという方も多いでしょう。
変色してしまったプラスチックを新品のように戻すことは可能です。
プラスチックの変色を戻す方法を4つご紹介します。
メラニンスポンジ
水を含ませて磨くだけなので、一番簡単に落とすことができます。
また、たばこのニコチンや食べ物が付着したことによる外的要因に効果的です。
水を含ませて黄ばんでいる部分を磨きましょう。
やすりのような効果で黄ばみを落とすので、きれいに保ちたいプラスチック製品の場合は注意が必要です。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤と水を混ぜてプラスチック製品を浸してラップをし、1週間ほど日光に当てることで黄ばみを浮き上がらせます。
最後にメラニンスポンジで磨いてよくすすげば完成です。
しかし、電子部品がある場合は水に浸すことができないので注意してください。
オキシドール
酸素系漂白剤が使えないものには、オキシドールを使いましょう。
例えば、
・電子部品があって水に濡らせない
・エアコンなど大きい物や取り外せないもの
布にオキシドールを含ませて拭くだけなので簡単です。
除光液
除光液は皮膚についても大丈夫なので、安全性が高いです。
しかし、もともとの色が落ちてしまったり、傷ついてしまったりすることがあるので注意が必要です。
やり方は、メラニンスポンジに除光液を含ませて磨くだけで黄ばみを落とすことができます。
プラスチックの黄ばみオキシクリーン【まとめ】
以上プラスチックの黄ばみにオキシクリーンによって白く戻るかを紹介させて頂きました。
オキシクリーンは熱すぎたり冷たすぎたりすると十分に能力を発揮出来ませんので、液体の温度は40℃~60℃の間で黄ばみを取ってください。
それにオキシクリーンは界面活性剤が入っているアメリカ版と、界面活性剤入ってない日本版の2種類があります。
他にも頑固な油汚れや焦げ、洗濯洗剤としても能力を発揮してくれて家庭の殆どの掃除をオキシクリーン1つでする事が可能なくらい万能な洗剤です。
苦手な場所もありますが、注意するだけで、とても良い効果を発揮してくれる事が分かりましたね。
掃除をするときはオキシクリーンを使って効果を実感してください。
・たばこや食べ物が付着したことによる外的要因
・プラスチックの添加物の化学変化
・経年劣化によるもの